台東区 (Taitō-ku)
1947年に下谷区と浅草区が合併して誕生した. 現在の千代田区や中央区などとともに江戸時代を通じて東京で最も古い市街地のひとつで、江戸時代は元禄文化(町民文化)が息づいた下町エリアである.
浅草にある浅草寺(正式名:金龍山浅草寺)は建立1400年の歴史を持つ. かつての浅草は「浅草六区」を中心に劇場や映画館などの興行施設が集積する東京最大の繁華街であったが、高度成長期以降そういった興行施設は娯楽の多様化に伴い衰退していき、また新宿・渋谷・池袋・六本木といった山手の新興繁華街の発展により、相対的に浅草の繁華街としての地位は失われていった. 現在は国内外から多くの人が訪れる観光地としての性格が強くなっており、東京の中でも日本情緒が味わえる地区として外国人観光客にも人気が高い.
下谷地区の中心である上野に位置する上野公園には東京国立博物館など日本を代表する美術館や博物館が集積しているほか、東京芸術大学が付近に立地しており、上野は「芸術・文化の発信地」となっている. 関東大震災(1923年)や第二次世界大戦により壊滅的な被害を受けたが、焼け残った浅草橋界隈の問屋街などにはいまだ大正、昭和初期の街並みや下町の風情が色濃く残っている. 浅草の外れにある吉原は江戸時代から吉原遊廓があった名残で現在でも日本一の風俗街(ソープランド街)となっている.
区の中心駅である上野駅は古くから北関東・東北・信越地方からの玄関口として知られ、新幹線も停車するターミナル駅である. 1927年に開業した東京地下鉄道(現在の東京メトロ銀座線)浅草駅 - 上野駅間は東洋初の本格的な地下鉄路線として知られる.
区は全般的に商業地であるため、純粋な住宅地は一部で、供給量も少ない. 戸建も一部地域を除くと少なく、ビルやマンションなど土地の高度利用が進んでいる. (財)古都保存財団が選定する「美しい日本の歴史的風土100選」において、次世代に残す美しい日本の歴史的風土が良好に保存されている全国の事例の一つとして、寛永寺・上野公園周辺、谷中の街並みが選ばれた. ル・コルビュジエの国立西洋美術館が世界遺産に登録されている. 他にも東京国立博物館表慶館や東京国立博物館など、国の重要文化財が多い区である.
地図 - 台東区 (Taitō-ku)
地図
国 - 日本
日本の国旗 |
全長3500キロメートル以上にわたる国土は、主に日本列島 および千島列島・南西諸島・伊豆諸島・小笠原諸島などの弧状列島により構成され 、大部分が温帯に属するが、北部や島嶼部では亜寒帯や熱帯の地域がある. 地形は起伏に富み、火山地・丘陵を含む山地の面積は国土の約75%を占め 、沿岸の平野部に人口が集中している. 国内には行政区分として47の都道府県があり、日本人(大和民族・琉球民族・アイヌ民族 ・外国系の人々)と外国人が居住し、日本語を通用する.